2022-02

採点実感

司法試験論文出題の趣旨で会社法を勉強しよう

平成20年出題の趣旨設問1取締役会の承認を受けずに締結された保証契約の効力と, 甲社及び乙社の間で行われた株式交換の問題点を指摘させるもの 「多額の借財」(会社法第362条第4項第2号)に当たるものとして,それぞれの会社の取締役会の承認を受...
民訴

民事訴訟法でいう原告適格と当事者適格

民訴の論文問題を解いていて、原告適格がないとか当事者適格があるとかないとか解説がある。民訴でいう原告適格ってなんだ?とふと疑問に思う。この点基本書にもあまりのっていない。民訴では誰でも原告になれる民訴では訴えを提起する者は誰でも原告となり、...
予備試験

短答対策を敢えてしない問題

司法試験と予備試験の通算不合格回数1位というブログがあります。ん、これ俺が書いたっけ?と思うほど似ていて笑うに笑えない(笑)振り返ってみると、試験前数か月だけしか勉強しないのでほとんどの勉強期間は短答対策=過去問をやり直すだけ。短答でしか問...
採点実感

平成23年司法試験論文民事訴訟の採点実感から逆算して勉強する

平成23年出題趣旨引用出題趣旨引用抜粋しにくいので全文引用第3問〕〔設問1〕は,第1回口頭弁論期日において,Pがした「Aは,甲土地を現に所有している。」(③)という陳述につき,Cが認める旨の陳述をしたことが,権利自白に当たることを前提にして...
行政法

短答の論理 行政処分 職権取消と不可変更力

ざっくりまとめ追記※復習していてまた混乱(笑) 大枠まとめ取消 ・・・ 違法な行政行為の効力を、原則として行政行為がなされた時点まで遡って失わせること 撤回 ・・・ 成立時には適法であった行政行為を、その後の事情によって効力を存続させるのが...
憲法

行政処分の裁量について

条文には裁量があるとは書かれていない平成23年の採点実感にこんなのがある。「本件許可に関して法律が行政庁のどのような判断について裁量を認めている可能性があるかを,法律の文言及び趣旨・目的を正確に把握した上で検討できているか」法律に行政庁には...
憲法判断

明確性の原則と31条

平成20年の採点実感で明確性の原則について表現の自由と31条の関係性についての理解が触れられていた。正直さっぱり分からない。そもそも明確性もしくは広汎性の原則とはなんぞや。なんとなくわかった気になっているだけだった。31条で定める法律の手続...
憲法判断

18歳未満の者を対象とする規制法案の合憲性判断

岐阜県青少年保護育成条例事件リーディングケースと思われる岐阜県青少年保護育成条例事件をみてみる。まず立法事実的には「有害図書が一般に思慮分別の未熟な青少年の性に関する価値観に悪い影響を及ぼし、性的な逸脱行為や残虐な行為を容認する風潮の助長に...
刑法

因果関係のまとめ

平成22年の採点実感で、最近の判例の傾向として客観的帰属論と言及されていて、また新しい説でも登場したのかと基本書などを確認していたらそんなの昔からあった事に笑うしかない(笑)因果関係論の本質そもそも因果関係がないと犯罪は成立しないといいなが...