弁論主義と男女間のお金の問題から司法試験に落ち続ける理由が分かる

この記事からオール巨人 元弟子の有吉弘行は「円満破門」「2人で土下座して…」思い出語る
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角田龍平
弁論主義について
司法修習生時代に大阪地方裁判所にて貸金返金請求訴訟の法廷を見学した。その事件内容は「男性(原告・キャバクラ客)が女性(被告・キャバクラホステス)に対し“貢いだ金を返せ”」というものであった。原告主張は「貸付金なので返済せよ」であり、被告主張は「贈与なので返済義務はない」であり、真っ向から対立していた。開廷前に担当教官(裁判官)から「この事件をどう思うか」と問われて、角田は以下のように回答した。

「原告被告はこのように主張していますが、これは逆だと思います。男が女に金を貸すときは格好つけて“この金は返さなくていいから。あげる物やから返さなくていい!”と金を渡し、女は“貰うなんて出来ません。必ず返します”と言って受け取った、と。これが事実だと思います。大体こんなもんです」

すると回答を聞いた担当教官は激怒し

「君は民事訴訟における“弁論主義の原則”も理解していないのか! 原告被告ともそんな主張は一切しておらん! だから君は司法試験に何回も落ちるんだ!」

と説教された。ところが開廷し、双方の反対尋問が始まると角田の見立てどおりの展開となった。その途端、担当教官の裁判官は角田の顔をまじまじと見つめながら

「角田君、君の言ったとおりだ。君は世間というものをよくわかっているね」

と、手のひら返しで感心した。

言わんとすることはなんとなく分かりますが、いや、弁論主義は分かるんですが、結局どうなったのかこの裁判。
よく分からなかったので紹介されているポッドキャストを聞いてみました(笑)
http://kbs.webcdn.stream.ne.jp/www11/kbs/audio/hen/hen_20190124_01_wx55hqyu.mp3
後半部分でこの話がでてきます。

まとめると

原告男性は貸した金を返せ
被告女性はいや貰ったものだ

これをどう考えるか問われた司法修習生角田氏は
通常「男は女にお金を渡す時はあげると言い、女はいや、返すと言うもんだ」これが実態と主張

担当教官は
「当事者はそんな主張はしとらんぞ、弁論主義を理解していない!」と激怒。

裁判が進むと
男性側はあげると言ったかもにだんだんなっていき
女性側も返すと言ったかもと主張がかわる。。。

結果は和解になったらしい(ここらへんは曖昧でした)
原告側に金銭消費貸借契約の立証責任があるので、このようになるとそれが立証できかった事になり原告が負けますよね。

この話でキモなのは弁論主義などの法律の話と実際の社会での話とは違うということです。
確かに裁判が始まる前の当事者の主張だけから考えると、いきなり角田氏のような分析をしてそれを論文の答案などに書こうものなら試験委員から採点実感で罵倒されまくるでしょうね(笑)
このあたりの切り分けがうまくできないと司法試験に落ち続けてしまうのかもしれない。
なんだか腑に落ちてしまいました。

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